ギターブックは時折、総集編という分厚い号を出していました。掲載アーチストの中でも、特に人気の高い人々の記事を数ヶ月間分まとめて載せるのです。
ある総集編にはましゃにジュディマリ、スピッツ、シャ乱Qなど、当時絶大な人気を博していた、アーチストの特集が載っていました。ビッグネームに混ざって、FMさんという、ましゃと同じイニシャルの若手アーチストが混じっていました。イニシャルにする必要はないのかもしれませんけど。
現在では、FMさんだけがメインストリームから消えてしまったアーチストです。(シャ乱Qもつんくだけは作曲家として残っているし)
芸能界って厳しい世界です。
そのFMさん、当時は福山雅治の二番煎じなどと揶揄されていました。私の友達もそうで、テレビで彼の姿を見かけると、彼女は「この人もかわいそうだよねえ。真面目に音楽がしたいのに、福山みたいなキャラで売り出されちゃってさあ」と、FMさんに同情していました。
デビュー当時、彼はまだ19歳で、当時のましゃのように、ジーンズとブーツにギターがトレードマークでした。長身で濃いめの美形でした。見るからに、田舎から出てきた純朴な兄ちゃんが、銭ゲバのタレント事務所に、いいように料理されている感じでした。
ましゃだって、19歳でデビューしてから数年間は、そんなキャラでした。それがこれほどまでに長生きし、芸能界のビッグネームとなりました。
かたやFMさんは数年間でブラウン管から消え去りました。その違いはいったい何のなのか、考えてしまったんですね。まあ、どうでもいいことといえば、そうなんですが。
ネットでFMさんの消息を検索していました。34歳になった彼は、今でもアーチストと称し、細々と活動しているようです。「テニスの王子様」の挿入歌も手がけたそうです(それって何年前?)。
ウィキペディアには短いプロフが載っていてましたが、私が注目したのは、FMさんのお父さんです。出身地の岩国市の市会議員をしていたそうです。
2人の違いは生い立ちにあるのかもしれないと思いました。FMさんはお坊ちゃん育ちで、ましゃは母子家庭に育ちました。ましゃの方がハングリー精神が強いのでしょう。仕事を辞めて上京してきたましゃは、背水の陣を敷いていました。芸能界を干されて田舎に帰っても、年をくった彼に就けるこれという仕事はないかもしれません。
盛衰の要因はそれだけではありません。FMさんはバー○ングというクセのあるタレント事務所に属していました。80年代のアイドルKKは枕営業で有名だし、以前の記事で取りあげたUYは、話題作りのためにましゃとカップルだということにされてました。ウィキペディアによると、バー○ングはマスコミを操作する事務所なんだそうです。
そんな事務所が、かの若者をどういうふうに扱ったかは、想像するしかありませんが。
そもそも、堅い家のお坊ちゃんが芸能界になんか入るべきではありません! FMさんはそこいらの大学でも出て、お父さんの顔で地元の堅い企業に就職するか、公務員にでもなれば良かったのです。
その上で音楽をやればいいのです。本当に素質があれば、アマチュアで活動している間に、世間が注目してくれるはずです。目先のおいしそうな話に飛びついてはいけません。本当に、若者の人生を狂わせるような商業主義には、嫌気がさします。
いかにもすぐに消えそうなアイドル路線の歌手から、ビッグネームに成り上がったのは、ましゃとマドンナくらいしかいないのですから。それはこの2人が卓越した才能とカリスマを持っているからこそ、成し得た業なのです。
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明日また、何か福山グッズをオークションに出品するつもりです。
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