2010年01月27日

書評「泣き虫しょったんの奇跡」


泣き虫しょったんの奇跡 サラリーマンから将棋のプロへ

泣き虫しょったんの奇跡 サラリーマンから将棋のプロへ

  • 作者: 瀬川 晶司
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/04/21
  • メディア: 単行本




35歳にして一介のサラリーマンからプロ棋士に転身した、瀬川晶司氏の半生を描いた作品です。

私はそれがどんなにすごいことなのか、本を読むまで知りませんでした。将棋の世界って相撲界みたいな制度があるんですね。中学3年生くらいまでに奨励会という、相撲で言えば部屋みたいな所に弟子入りしないと、なかなかプロにはなれないそうなんですね。

でも、プロデビューできるのは奨励会の会員全体で2割ほどしかいない厳しい世界なのだそうです。しかも、その奨励会に在籍するのには年齢制限があって、26歳までに昇段試験にパスしなければ、自動的に脱会させられてしまうそうなのです。ですから、瀬川氏がプロになれたのは、特例的な試験を受けてパスできたからでした(もちろん彼には実力があったから受けられたのですが)。

プロデビュー間違いなしと言われた天才肌が、昇段できずに奨励会を去っていく話や、高校卒業後に人より遅れて入ってきた青年が、超短期間でデビューする話など、瀬川氏の経験だけでなく、将棋界の様々なドラマが語られています。

私のような一般人にとって、こういう特殊な世界を垣間見るのは興味深いことです。

その昔、中原名人が某女流棋士とのスキャンダルでマスコミに叩かれました。それに対して漫画家の広兼憲史が「中原さんほどの名人の名誉をかように貶めるとは、あの女許せん!」と憤ってました。
当時、名人が女流棋士に嫌がらせの電話をしていたテープが、ワイドショーで公開されていました。なので私は「何であんなしょーもないスケベオヤジを庇うのだ」と、広兼さんに対して思ったものです。
でも、本書を読むと、名人と呼ばれる人々がどれだけ希少で、天賦の才を持つ雲の上の人物であるかがわかります。広兼さんの思いはそこにあったのでしょう。

↑なんて、しょーもないことを思い出してしまいました;;

将棋といえば、囲碁の世界も私にはよくわかりません。たまにテレビで囲碁トーナメントを見ると、囲碁棋士の中には中国系の名前の人々が何人もいます。彼らは国際試合をしているのでしょうか?それとも相撲界で言えばモンゴル人のように、若かりし頃から日本に留学し、奨励会のような所に弟子入りした人々なのでしょうか? 
将棋界には外国人と思しき人を見かけませんが、囲碁界にはいます。この違いは何なのでしょうか?

ウィキペディアを見ればわかるのでしょうか。ヤフー知恵袋に投稿するほど暇でもないし……。まだまだ世の中には私の知らない世界があるようです。


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posted by 館主 at 20:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 読む/新書・随筆 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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