2010年04月21日

心打たれる御話

先日父に会った時、是非これを読みなさいと手渡された冊子がありました。美智子皇后陛下が第26回国際児童図書評議会のニューデリー大会で行われた基調講演の原稿です。イベント自体は十年前に行われましたが、何故だか今父はそれを入手して読む機会があったのです。「皇后陛下御話」と表紙にはあります。

父は共産主義かぶれです。にもかかわらず彼は皇后陛下のお話を読み、「優れた人格のお方である。民間から初めて皇室にお輿入れして辛いこともたくさんあったはずなのに、それを口には出さず毅然としていらっしゃる。あのお話には苦労を乗り越えてきた人だけが醸し出す清冽さがあった」と申しました。思想の壁を越えて皇后様のお言葉は人々の心に訴えかけることができるのでしょう。

とかく、ああいう場でのスピーカーは当たり障りのないきれいな言葉を選んで言いがちですが、皇后陛下はご自分の思われることを率直にお言葉にされました。それがまた聞き手の心を打つのです。

長文なので原稿全てを起こすことはできません。産経新聞の「産経抄」が皇后様の基調講演の評を載せていたので、それがわかりやすいレビューだと思います。(平成十年十月二十一日)
[中略]その皇后様の「子どもの読書時代」をめぐる初のご講演が話題になっている。国際児童図書評議会の世界大会での基調講演でテレビ放映もされた。全文は文芸春秋十一月号に掲載されており、それを読んで深い感銘を受けた。
まず大会の主題である「児童文学と平和」にちて、皇后様は「必ずしも直線的に結びついているものではないでしょう」とおっしゃっている。「一冊、又は数冊の本が平和への扉を開ける鍵であるというようなことも、あり得ません」。”平和主義者”が思いこみがちな買いかぶりを戒めておられるのだった。皇后様の子供時代は疎開生活という特殊な環境にあり、わずかな本しかお持ちでなかった。その時お父上から贈られた太古の物語を面白く読まれたという。「一国の神話や伝統は、正確な史実ではないかもしれませんが、不思議とその民族を象徴します」
それを民話に加えると、それぞれの国や民族がどんな自然観や生死観を持っているかがうっすらとわかるのです、と語られていた。その一つが倭建御子と弟橘比売命の物語で、「いけにえ」という酷い運命を進んで受け入れた悲しい美しさを学ばれたという。
愛と犠牲と。その二つのものが、むしろ一つのものに感じられたというのである。この「自己犠牲」という行動こそ戦後の日本人に欠落した道徳であり、戦後民主主義が全く教えることをしなかった規範ではないだろうか。


私たち日本人はかように優れた人となりを持たれる皇后陛下を戴き、本当に誇らしいことです。馬賊の首領が元首になった周辺諸国とは品格が違うのです。


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本日の良かったこと3つ

1. スーパーで牛肉が6割引だったので、夕飯は焼き肉にした。
2. 職場でパソがトラブっていたら、隣の席の職員が手を貸してくださった。
3. 溜まったヤフーのポイントを使って、通販で母の日のプレゼントを購入できた。
posted by 館主 at 21:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 読む/新書・随筆 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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