2006年05月07日

報道2001を見て-少子化問題とは?

フジテレビ系列の報道2001で、少子化問題について語っていた。ゲストは自民党の山谷えりこ氏、公明の浜四津敏子氏、片山鳥取県知事(6人の子持ち!)、西部邁先生、そして社民党代表はあの辻元清美氏である。


あれほどの問題というか犯罪を起こしたのに、いつの間にやら辻元氏は社民のご意見番にまで復活したようだ。復帰するなら公金不正流用問題をしっかり片付けてからにしてほしかった。そして彼女の語る少子化問題観も「やっぱりね」という感じだった。

辻元氏曰く「少子化は女性が社会に進出すれば解決するんです!」と、逆説的な自説を主張。母親が働きに出たら家庭や子育てが手薄になるのは自明の理なのに。何で独身で子育て経験ゼロの彼女が、こんなに自信ありげに、子育て、しかも女手一つでその経験がある山谷氏に反論できるのだろうか?


辻元氏曰く「女性も自己実現のために仕事をせねばならないんです!」なのだそうだ。彼女の話を聞いていた母が傍らで文句を言い出した。
「大方皆『自己実現』のために働いてるんじゃないでしょ? 食べるために働いているんでしょ? 今時、男の人だって『家族のために働いている』と言うのに。『自己実現自己実現』だなんて、耳ざわりの良いことをいうけど、一体どれだけの人間が自分の希望通りの職に就いているというのよ? それに、社会進出だけが自己実現の手段じゃないでしょう? うちで子育てをして立派な社会人を育てることだって、社会貢献でしょう!」


独り者の私がいくら何を言っても説得力に欠けるとしたら、母の言葉を引用させてもらう。辻元さんのように一流大学出たエライ政治家ではなく、彼女は田舎の平凡なオバサンだけど、辻元さんなんかよりよほどものがわかっているよ。手前味噌だけど。


だいたい「自己実現」だなんてキレイ事を言うけど、新卒の男子学生ですら希望の職につくのは難しい。そう言うと辻元一派は「いやいや、仕事の内容ではなく、働く行為が美しい」なぞと反論するのだろう。では、何故家での家事労働を、外での賃金労働よりも低く見るのだろうか?


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また辻元氏は、「シングルマザーや事実婚など、多様な家族形態を認めないことが、少子化に拍車をかけている」と言う。要するに選択肢を狭めているせいで、出生率が上がらないと言うのだ。

そこへ山谷氏が補足する。確かにやむを得ない事情を持つ家庭を差別してはならないが、問題はフェミニストが中心となって、わざわざ少数派を奨励している、ということだ(山谷氏は『フェミニスト』という語は挙げなかったが、族議員の働きかけによって改悪された家庭科の教科書にはそのような奨励がある)。

確かに差別をしてはいけないし、役所が援助しなければいけないが、未婚の母はわざわざ奨励することではないだろう? じゃ、何かい? 未婚の母が増えたら役所は当然のごとく補助を出すのか? それが当たり前なのか? そんなことなら、役所の側にしたら従来どおり、伝統的な夫婦が自分たちで頑張ってくれた方が助かる。

未婚の母は茨の道である。人手が二分の一なのだから大変なのは当然だろう。それなのに、辻元らフェミニストは「健気で立派だ」とか「個々のスタイルを尊重しよう」などと耳ざわりの良い言葉を吐いて、茨の道を安易に奨励している。 非常に無責任な行為だ。
また、伝統的に家族世帯に父親がいるのは、「父性」も子育てに大きな役割を果たすからだ。父親は単にお金を運んでくるだけの存在ではない。


6人の子供を持つ片山知事は、「『子供にお金がかかって』なんて今の親御さんはおっしゃるけど、一人当たりに塾などのお金をかけすぎているんじゃないですか?うちではそういうのは一切ありませんでしたよ」とおっしゃる。また、知事の夫人は子育てのために仕事を辞めたのだが、彼らはそれを肯定的に評価している。


「はっきり言って子供を産まない人は、まだ一人前じゃないですよ」(これには男性も含まれるのだろう)と西部先生はおっしゃる。これはいかにも社民一派に叩かれそうな発言だが、私にはその発言の真意がわかる。
「子供を産み育てる人は、そうしない人より偉い」などと言うと、フェミニストご一行から猛反発をうけるだろう。だが「偉いか偉くないか?」と問われるならば、やはり私は偉いと答える。だって国というものは、次世代が続かないと機能しないものである。現役世代が引退した後、労働し納税する世代が減少したら困る。その世代を一生懸命育てている人々が、そうでない人々よりも偉いのは当たり前だ。

個人主義を前面に押し出しつつ、老後はちゃっかり国に面倒を見てもらおうだなんて、矛盾してはいないだろうか? 都合良く公と個を使い分けているというか。個人主義を貫くのならば、それと引き換えに何かをしなければならないだろう。


「少子化は行き過ぎた個人主義の悪弊だ」と西部先生が発言した時、母が「やっと日本にもそう言う人が現われたわね」とつぶやいた。


今、林道義の「フェミニズムの害毒」を読んでいるので、後日書評を上げたい。


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posted by 館主 at 12:33 | TrackBack(1) | ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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