2007年01月04日

少女漫画に描かれる大奥

この漫画をずっと読みたかった。

よしながふみの「大奥」である。「西洋骨董菓子店」がドラマ化されたあの少女漫画家の、現在連載中の作品である。


帯には「男女逆転大奥、将軍は女、大奥には美男三千人 よしながふみのSF大河ロマン第1作」とある。BL系の作家は苦手なんだけど、この人の、女性ならでは人間洞察の鋭さにいつもうなってしまうのだ。アマゾンに行ってもあらすじは無かったので、カスタマーレビューを引用する↓

女の都合のよい妄想マンガ?と、最初に設定を読んだときは思いました。

蔓延した病気によって男性の人口が女性の四分の一に減ってしまった江戸時代初期。仕事は女が担うようになり、将軍職も女性が就くように。それに会わせて大奥も男の園(?)になったという話です。

これだけ聞くと苦笑いですが、読んでみると意外と面白い!大奥における権力争いや、女性のそれと変わらない陰湿な嫌がらせの数々。その中で自分を保とうとする大奥新人の水野。そして何より将軍吉宗(女)がかっこいいのです。兄貴的女性とでもいうのでしょうか。逞しく剛勇でありながら幕政が金欠のため生活はいたって質素。そんな吉宗公が腐った大奥にメスを入れていきます。読ませるマンガです。

ただ、男性が読むと不快に感じるかもしれません。あまりにも女性優位な内容になっているので。




ワタクシの感想を読む
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2006年08月23日

プライド6巻-少女漫画界の女王健在

立ち読みしようと書店に入ったら、一条ゆかりの「プライド」の新巻が出ていたので買いした。何も考えずにぱっと買いたくなるのは、彼女の漫画くらいなものだろう。


一条ゆかりは、「セーラームーン」の竹内直子をして『少女漫画界の女王』と言わしめた、その業界の重鎮である。1970年代にデビューして、未だに人気漫画家の座に君臨し続けている。ちなみに2ちゃんねるではファンの間から『御大』と呼ばれている。「有閑倶楽部」の人って言えばピンとくるかな? 韓流ドラマ並みにドラマチックな話を描かせたら、この人の右出るものはいないと言っても過言ではないだろう。


昨今は、同じ音楽漫画を描いているということで、当方も好きな「のだめカンタービレ」とよく比較され、「のだめ」の二番煎じみたいに言われてしまうこともある。けど、私に言わせればあれはあれ、「プライド」は「プライド」である。あっちは楽器奏者の話でこっちはオペラ歌手の話だし、ヒロイン像やキャラもかぶっていない。ついでに言わせてもらうと、私は「のだめ」も好きだが、力量的には二ノ宮知子よりも一条ゆかりの方が上だと思う。若さと勢いは二ノ宮さんの方があるかもしれないが。


その証拠に、連載が長期化してきた「のだめ」には緩慢さを感じているが、「プライド」の新巻にはまんねりを感じさせないものがあった。前巻は物足りなかったが、新巻ではまた挽回してきた。5巻の書評はこちら


ちなみにこれ↓は前巻の書評で私が書いた、1巻からのあらすじだ。
〈あらすじ〉
これはオペラ歌手志望の女の子の恋と成長の物語だ。史緒は名門音大に通っていたお嬢様で、今は亡き有名オペラ歌手を母に持つ美貌のお嬢様である。誰もが羨む完璧お嬢様なのだが、卒業間際に家が破産して零落する。一文無しで父親とも離れ離れになった史緒は、ひょんなことから銀座の高級クラブでシャンソン歌手のアルバイトを始める。そこの息子で音大の同級生だったピアノ弾き蘭丸と良い感じになるんだけど、両思いになる前に彼女はワケ有りでレコード会社の御曹司神野に求婚され飲んでしまう。蘭丸に惹かれつつも、渡米して音楽修行をするチャンスをつかんだ彼のために身を引く史緒。そして自らも神野の支援でウィーンに声楽留学することを決意する。ライバル役の薄幸の音大生、萌が毒気を吐いて史緒の行く手を阻むのもまた面白い。



で、6巻のあらすじはコミックス背表紙から引用する。
あえて蘭丸を冷たく突き放し、ピアニスト・ベティとの渡米を決心させ、史緒自身も歌のため、愛していない神野との結婚を選び、ウィーンへ留学。一方、ミラノへ留学した萌に……。

萌に何が起こるか、そして書評は下記に……↓


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2006年08月15日

天才ファミリーカンパニー

そしてまた少女漫画評である。

私も大好きな大ヒット作「のだめカンタービレ」の作者二ノ宮知子が、以前に描いた「天才ファミリーカンパニー」である。


「のだめ」を読んでこれも読んで感じたのは、二ノ宮さんはつかみが上手いということだ。第一巻で読者の関心をグッと捉えて、最終回まで持っていく。
途中、ペースダウンして緩慢になることもあるし、存在理由がわからないほどどうでもいいキャラも出てくる(笑)。「のだめ」も「天才」も登場キャラ数が、他の少女漫画と比較すると概して多いような気がするのだが、あまり出す意味がわからないキャラもいる(笑)。例えば「天才」の春君なんかは、主要キャラでありながら、私にとっては印象の薄い人だった(笑)。好みのせいかもしれないが、いまいちキャラが立っていなかった。

そういう無駄なキャラ、展開がありつつも、概ね「なんか面白い」のが二ノ宮作品である(農業コメディ「GREEN」はイマひとつだったが)。


あと、「のだめ」の千秋様と「天才」の夏木君のキャラがかぶっていて、二ノ宮さんの男性の好みがもろわかる(^^)。ああいう、頭が切れる俺様タイプが好きなんだね。私もああいうタイプ、まあ格好いいと思うよ。すごくタイプってわけでもないけど。


ちなみにこの作品、あのホリエモン氏も愛読していたそうだ。若いながらも経営者としての手腕を発揮する主人公に、自分を重ねて見ていたのだろう。ま、ビジュアルを抜かせば(笑)夏木君とかぶってるよな。


そういえば「のだめ」、フジテレビ系列でドラマ化されるらしい。「動物のお医者さん」がドラマ化した時みたいに、半分くらいな気持ちで見てみようかしら(笑)。
のだめ役は上野樹里でバッチリOKなんだけど、千秋役が玉木ってのがねえ。ホモだから『男子十二楽坊』の、ホモ美少年ちゃんでもやればいいのに(爆)。千秋と松田に絡むのがらしくてお似合いだわ(笑)。玉木は甘すぎて、『黒王子』って感じじゃないんだよなあ。千秋役は誰が良いかというと、うーん……難しい……千秋様みたいな人っていないからねえ。



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「ちょっと報告」
そしてまた話が変わるが、当ブログ、7万打を越えてしばらく経った。夢の10万打も射程距離内に入った。今度、8万打を踏んだビジターには、トピックリクエスト権なるものを差し上げようかと思う(二アピン賞可)。ネタを振られたら、私がその件についてどう思うか、書いてみたいと思う。……なんて、大して人気ブログでもないのに、生意気な趣向を思い付いてしまった(^^;)。でもホームページとかではそういうのよく見かけるよね。


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過去の「のだめ」書評:14巻15巻
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2006年08月10日

回転銀河 海野つなみ

「更新は週末」と言いつつ、そうじゃなくなってきた今日この頃である(汗)。今回も少女漫画評を書く。久々に結構当たり♪


前に書評を書いた「ハチミツとクローバー」も、若者たちの片思いの話だったが、アンテナに引っかからなかったのは、ひとえに私がヒネクレモノだからだろう。この「回転銀河」は私好みのタブーな恋愛が描かれているのだ。禁忌の愛に悩む姉弟だの、女学園での百合話だの、私の腐った頭に(笑)ヒットするラブストーリーが、オムニバス形式で綴られている(腐々々)。だって、美男美女の恋物語なんか読んでても、嫉妬しちゃうし(笑)。


現在はKISS誌で「後宮」という、平安時代モノを連載されている海野さんの作品を読むのはこれが初めてだ。「回転銀河」というネーミングのセンスがまた良い。スッキリした絵柄も良い。

それから何といっても感情に訴える台詞が良い。続きを読む
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2006年07月30日

初ハチミツとクローバー

とにかく何か更新せねばと思って、当館のビジターにはあまり関心が無さそうなことでも話題にしてしまう。

若作り大好きな私は(笑)、結構若者文化についていきたいタイプなんである。ついでに言うと、お洒落文化についていきたいとも思っているミーハーだ。なので、最近映画化された、羽海野チカの人気コミック「ハチクロ」こと「ハチミツとクローバー」を読んでみた。買うのももったいないので、暇つぶしで入ったマンガ喫茶で読んだのだが。


女子文化は次のように分類されると私は思う。一般ピープル、ヤンキー、オタク、そしてお洒落アート系。「ハチクロ」は4番目の人種が好んで読むコミックだ。美大に通う、オサレな男女5人の恋模様を描いた青春コミックだ。登場人物の何人かはデザイン事務所で働いているし、彼らが着ているお洋服もまたなんともオサレだ。


その昔、美大ではないが東京のお坊ちゃん学校に通っていた私は、オシャレ・プレッシャーの真っ只中にあった。ハイソでスノッブな学生が通うその学校では、間違っても「スマップのおっかけです」とか「ガンダムの同人誌作ってます」などというダサい趣味を告ってはならなかった。音楽でも洋服でも文芸でも、お洒落イメージのあるものを好きだと言わないと、体裁が悪いのである。まあ、虚栄の学園といえばそうなのだな。

そういうわけで、私も音楽はスウェーデン・ポップで、洋服はフレンチ・カジュアル派、アニエスのプレッション・カーデを着てるよ、と頑張っていた。東京の山の手出身のBFと、オーガニックカフェという中目黒のお洒落カフェに行ったりもしていた。マンガ好きだという、彼ら的にはちょいダサな趣味は、彼には黙っていた(笑)。まあ、学生には少なからず、そういうスノッブさというかこだわりが、あると思うのだが。


話は逸れたが、そんな私の「ハチクロ」の感想である。ありていに言うと私には面白いものではなかった。年のせいか、それとも実態はダサ人種のせいか、私にはあれの面白さはわからなかった。

本作では夕空をバックに、若者達が切ない心情を吐露する場面がよく登場するんだけど、心が荒んでしまった(笑)大人の!?私は、そういうピュアな青春の恋って世界に、共感できなくなってきている。

ツッコミを入れると、何であんな小学校の児童みたいな女の子がモテモテなのかも謎だ。実に少女マンガ的な設定だ。非少女マンガだったら、美脚美少女あゆの方がモテるだろう。

とにかく好みに合わない理由を述べるというのは、難しいものでこのへんで終わりたい。好きなものについてなら長々と語れるのだけど。


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2006年07月19日

「レナード現象には理由がある」はイマイチ

知る人ぞ知る哲人少女マンガ家、川原泉のファンである。私だって彼女のこと教授って呼んじゃうv 大学の先生以外で「教授」なんて呼ばれるのは、坂本龍一か川原泉かってなくらいの御仁だ

そんな教授の最新作は白泉社の「レナード現象には理由がある」である。何やら今回も深いタイトルだ。

で、感想。
うーーーん、いまいち、かな〜〜〜?
「とある進学校で展開される真面目な優等生たちの微笑ましい恋模様」って、いかにも教授らしい世界なんだけど、なんか今のご時世から浮いちゃっているっていうか、リアリティが無いっていうか……。

まあ、絶対ヤンキーとかギャルが出てこないのが(笑)、教授らしい持ち味でもあるんだけど、なんか昔の同じ路線の作品より、勢いが落ちるのよね。
たとえば去年映画化された「笑う大天使」なんかには、ストレートな気持ち良さがあった。3人の個性的な娘たちに感情移入した。


なんか今回はつまんないな〜。このまま衰えないでほしいけど、キョージュ。近年の作品「ブレーメンU」までは、「なんかムズカシーこと言ってるけど、なんかスゴソーだぞ」と感じたんだけど(笑)。


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wikipediaによる川原泉解説
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2006年06月18日

のだめカンタービレ15

入梅。もう蒸して本を読む気力もない今日この頃。軽く読めるのはマンガだ。というわけで前回に引き続きマンガ評。

お気に入りの「のだめ〜」はもう16巻まで出た。フランスの城主に招待されるなんて、いかにも少女マンガな展開。そして城主が中世のコスプレ好き、というのも、いかにも日本人が抱きそうなヨーロッパ人像だ。でも好きなんだよ、のだめv

サムライ黒木くんとお色気ロシアンギャル、ターニャという、全然合わない二人がカップルになりそうな展開。意外だけど面白いかも。千秋様のアンドレイ姿も必見だ。

……なんて、このマンガの読者でないとわからんような書評だな……。

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2006年06月11日

干物女って私じゃん?-ホタルノヒカリ

久々のマンガ評だ。KISS誌で連載中の、ひうらさとるの「ホタルノヒカリ」を読んだ。コミック6巻を一気に大人買いして読んだ(ああ、何たる浪費;)。「20代で恋愛を放棄した女を干物女と呼ぶ」という帯に引かれて購入。
恋愛するより家で寝てたい。
…と思ってたのに、なぜか上司の高野部長と同居するハメになった蛍(ほたる)。しかも年下の彼・マコトまで現れて!?干物(ひもの)女は忘れた恋心を取り戻すことができるのか? アマゾンより


かくいう私も「出かけるよか家で寝てたい。独り身がラク」なんて不精なことを考えていたので(笑)、このマンガは私の心境にジャストミート。しかもここ数年あるディープな趣味の世界にはまっていたのだが、あの世界にいると外界との交流なんてどーでもよくなってしまう。まさに世捨て人だった私。
思えばお気に入りの「のだめカンターヴィレ」もKISS誌連載だし、あの対象年齢の高さが三十路の私にもとっつきやすいのだろう。のだめは24だし、「ホタル―」の主人公蛍だって27だし(ってあたしはもちっと上だけど;)


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2006年03月27日

ハクバノ王子サマ3-三十路女の一人相撲

エロマンガ家朔ユキ蔵先生の初非エロもの(笑)第3巻。あらすじはアマゾンより
小津晃太朗、25歳、脱サラして女子高教師にドキドキ転身! どっちを向いてもお年頃の乙女たち、さらには年上の美人教師もいて、春爛漫の学園生活が幕を開ける!!

↑この紹介だけだと話はわからない。主人公は実はこの小津君ではなく美人教師なのだ。このマンガ、大人の女が一人相撲しているところが面白い。しかも、3巻でさらに主人公の女教師タカコサマは逆境に陥っていく。先輩男性教諭黒澤には弱みを握られ、想い人小津の妹である生徒には忌み嫌われ、踏んだり蹴ったりの目にあうタカコサマ。
ファンの間じゃお邪魔虫の妹琴美は嫌われてるけど、私はちょっと気持ちわかるなぁーー。だって自分の兄弟が6歳も7歳も年上のオバハンと付き合ってたら、なんかやだもんなーー(笑)。弟のカノジョが自分より年上だったら、相手にもよるけど、ちょっともしくはかなり嫌かも(爆)。琴美は現カノのカオリ(小津と同い年)の味方をしているんじゃなくて、自分のためにタカコサマの邪魔をしているんだよ。

冷静を装うタカコサマが内心激しく一人相撲をしているのが面白いマンガなんだけど、それの繰返しばかりだと読者にも飽きられちゃうだろう。ここいらでドーンと展開させないと「またか」「まだか」と思われてしまうだろう。私も、タカコサマと小津ってホントにくっつくのか不安だ。「ハクバ」についての過去の書評はこちら。

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2006年02月27日

はるか17、10巻―山崎さやか

別に読まなくてもいいやーと思いつつ、新巻が出てると思わずチェックしてしまう。そんなわけで久々のマンガ評はモーニングKCで連載中の「はるか17」の10巻だ。既巻の感想はここ

相変わらず汚い世界ですなー、芸能界は。ああいう世界に子供を入れるのを許す家庭って、どんなウチなんやろ? 少子化と呼ばれる現代でも、大事な数少ない我が子をああいう仕事に就かせちゃう親がいるんだなあ。私に子がいたら、ビンボーでも堅実にいってほしーよー。

大手事務所が、弱小事務所の魅力的なタレント(はるか)をつぶしにかかる様が壮絶だ。またテレビ局に自分の事務所のタレントをねじ込む力も強い。その最たる事務所がスマッキ―事務所なのだと、マンガのキャラが言う。このスマッキー事務所とは、もちろん某ジャ○ーズをモデルとしている。大河の主役もねじ込んでんだろうなぁ(私のジャ○嫌いもしつこいって;)。

曲者だらけの業界人といい。一種の怖いもの見たさでこのマンガを読んでいるよな。決して作者のメンタリティには共感しないんだけど。はるかの進出の速度が遅くってじれったい。トップ女優『長谷川菜々子』みたいになるのはいつなのか?


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2006年01月17日

二ノ宮知子―のだめカンタービレ14、復活の兆し

私が語るまでもないほど語り尽くされた人気マンガだ。一条ゆかりや今市子ら同業者もラブコールを送っている、おそらく女マンガで最も人気のある作品である。前に書評を書いた「プライド」も音楽マンガだったが、これもそう。しかも日本の音大を経てヨーロッパ留学するところまでいっしょだ。

「プライド」も「のだめ」も留学した途端、失速したような気がした。それは日本で主人公たちを取り巻いていた環境や脇役に愛着があって、新しい環境と脇役に違和感を抱いたからだ。キャラの強い面々がバトるのと絡むのが面白かったから、強キャラと強キャラが離れてしまうとつまらない。のだめと真澄ちゃんの千秋様を巡るバトル、ハリセンとのだめの暖簾に腕押し的な張り合いのないバトル。セクハラ教官ミルヒーや峰君、オカマの真澄ちゃんの出番が減るのは寂しい。


カプリチオーソ(気ままに気まぐれに) カンタービレ(歌うように)
不思議少女・野田恵(のだめ)の奇行を見よ!
クラシック音楽コメディ!! ―アマゾンより
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2006年01月15日

よしながふみ―西洋骨董洋菓子店4

よしなが作品をとり上げるのは二回目だが、特にファンだというわけではない。単にかかりつけの歯医者に彼女の本がいくつか置いてあるだけだ。そこはマンガ本が結構置いてあるところで、小学生なんかはドラえもんを読みながら治療を受けている(笑)。診察が終わっても、読み終えるまで待合室にいさせてくれるのが良い(^^)

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2006年01月09日

ヤンジャンと中野純子ときたがわ翔

中野純子はかつて、集英社で若い家族をテーマとした少女マンガを描いていた。久々に漫喫の書棚に彼女の本を見かけたら、それはヤンジャンのコミックスだった……。久しぶりに見る中野純子はきたがわ翔と化していたが、私はそれをまんざらでもなく思った。続きを読む
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2005年12月31日

今市子―大人の問題

「百鬼夜行抄」の今市子の作品である。続きを読む
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2005年12月29日

山崎さやか―はるか17

今年ドラマ化もされた山崎さやかの人気青年コミックだ。モーニングのこの作家、前は賛否両論の衝撃作を書いていたらしいが、前作には興味は無い(人肉食を書いた回は週刊誌ではボツになって、コミックだけにおさめられている)。エログロナンセンスで受けるのは手っ取り早い。奇をてらうようなやりかたは好きではないし、マンガといえども正攻法で勝つのが一流だと思っているので(←エラソウ)。

宮前遥(みやまえはるか)・22歳。小さな芸能事務所・童夢企画にマネージャーとして入社。その後、社長・福原に説得され、1年間の期限付きで17歳のタレント・“はるか”として活動することになった。エッチな水着グラビアから始まったタレント活動だったが、映画のオーディションや地方CMの撮影なども経験し、少しずつではあるが、タレントとして“はるか”は、前に進み始めた。
 アマゾンより
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2005年12月24日

よしながふみ 愛すべき娘たち 

よしながふみのオムニバス。この人は普段BLなんかを書いてて、メジャーものには「西洋骨董菓子店」なんかがある。しかめっ面をしたようなキャラクターの味気ない絵があまり好みではなかったのだが、メロディ誌に連載された「愛すべき娘たち」のちょっとシビアな人間関係にうなった。このヒリヒリするような不条理な愛の形が何ともいえない。

オムニバスの中でも気に入ったのは女三代の母娘の確執と愛情ストーリーだ。祖母はブス、母は美人、娘は普通という一族が主人公だ。雪子の母の麻里は美人なのに若い頃から全然容姿に自信が無くて、むしろ自分が醜いとすら思っている。新婚の夫に「君はきれいだ」と甘い言葉を囁かれても、絶対に信じようとしない。昔、彼女の不細工な母親(雪子の祖母)が彼女の容姿のほんの些細な欠点をあげつらっていたので、麻里は自分の容姿は醜いと刷り込まれた。大人になって母と分かれて暮らす今も、二人の仲は芳しくなく「肉親とはいえ、あの人が死んでも私は泣かないだろう」などと麻里は言っている。麻里の母親は何故か、弟のことばかりを可愛がる。

母にとって息子は恋人みたいなものだが、娘はライバルになることもあるらしい。容姿にひとかたならぬコップレックスを持っていた女は、女学校時代にも美人の同級生にイヤミを言われてきた。結婚後、自分の美しい娘麻里が周りの人間にチヤホヤされるのを見て、大人げなくも嫉妬をする。女は後年、孫の雪子にこう語る。
この子が得意げな顔をした時、私思ったの。この子を増長させてはいけない!あの高慢ちきな同級生みたいにしてはいけない!って。だからあの子に厳しいことを言ったのよ。

そんなことはもちろん詭弁なわけであって、孫の雪子は看破する。
その時私は悟った。母というものは要するに一人の不完全な女の事なんだ。


麻里が不機嫌な時、娘の雪子に八つ当たりをしたことがあった。「親のくせに八つ当たりするなんて」という娘に対して、麻里はこう言い放つ。
親でも大人でも人間なの!機嫌が悪い時は八つ当たりもしたくはなるわ!
だが麻里は、自分の母親のように機嫌の悪い時に説教にかこつけて当たったりはしなかった。母を反面教師としているので、容姿の冴えない娘雪子にも「かわいい。かわいい」と言って育てた。

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2005年12月22日

プライド5 一条ゆかり

少女マンガ界の女王、一条ゆかりの「プライド」5巻。一日千秋の思いで発売を待っていた(コーラス誌読むのも我慢して)、今少女マンガで一番気に入っている作品がついに出た。表紙もいつもながら美麗。この人、話も上手けりゃ絵も上手い。日本人なのにアングロサクソン族のような美しいキャラたちが、可憐な衣装をまとって飾っている。

〈あらすじ〉
これはオペラ歌手志望の女の子の恋と成長の物語だ。史緒は名門音大に通っていたお嬢様で、今は亡き有名オペラ歌手を母に持つ美貌のお嬢様である。誰もが羨む完璧お嬢様なのだが、卒業間際に家が破産して零落する。一文無しで父親とも離れ離れになった史緒は、ひょんなことから銀座の高級クラブでシャンソン歌手のアルバイトを始める。そこの息子で音大の同級生だったピアノ弾き蘭丸と良い感じになるんだけど、両思いになる前に彼女はワケ有りでレコード会社の御曹司神野に求婚され飲んでしまう。蘭丸に惹かれつつも、渡米して音楽修行をするチャンスをつかんだ彼のために身を引く史緒。そして自らも神野の支援でウィーンに声楽留学することを決意する。ライバル役の薄幸の音大生、萌が毒気を吐いて史緒の行く手を阻むのもまた面白い。続きを読む
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2005年12月18日

青年誌について&「ハクバノ王子サマ」

マンガ好きが高じてマンガ評も始めた私。休日はマンガ喫茶になぞ行って新たな作品を開拓しているのだが(^^;)、書棚を漁っていてとみに思うのは「なんか女性用マンガよりも青年誌の方が面白いかも」ということだ。続きを読む
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2005年12月14日

エマ6 森薫

日本のマンガ界きっての英国通といえば、この森薫ではないだろうか。運良く出版社に拾ってもらった同人屋さんには大したことない作家も多いけど、この人は自分の世界や個性があるから良い。1巻と比べると画力もかなりアップしてきた。エマについては以前も取り上げた。

メイドとバニーのコスプレに萌え、映画「制服の処女」を好む女流漫画家の森さんは(笑)、青年誌において男目線でのマンガを連載している。私はこういう男目線ではものは書けないなぁ。感情に走る女だもの。そういう意味では、高橋留美子とか少年誌で活躍する作家ってすごいと思う。

話も面白かったんだけどちょっといまいちウィリアムとエマのカップルに共感できないなぁ。だってこの巻でお坊ちゃま、自分の勝手で婚約した子爵令嬢のエレノアをふっちゃうんだもん(怒)!お父さんはああいう人だけどお嬢様は純情で、一途にウィリアムを慕う良い子じゃないか〜〜。クールで現実的な弟くんの方がかっこいいぞ〜〜。家族まで巻き込んでるし、周りの人を不幸にしてまで自分たちが幸福になるのはどうなんだろうなぁと思う。

行くとこまで行っちゃって今後どうなるんだろう?の6巻だった。


気が付くと関係ないけど3万ヒットを越えていた。多くの訪問がうれしい。


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2005年12月05日

花のつく長編少女マンガ

中條比紗也の「花ざかりの君たちへ」(白泉社)
全23巻なのだがつまらなかった。マンガ評でも悪口を言ってみたいので(爆)、取り上げた。女の子が男装して男子校に潜入してモテモテになるというご都合主義は別に良いんだけど、あの内容の他愛無さ!「パタリロ」とか「スケバン刑事」といった硬派のマンガを連載してた花とゆめ誌を知る世代だけに、近年の同誌の質の低下は目を覆うばかりだ。同人誌でちょっと売れてるお姉ちゃんを、即戦力として安易にスカウトしてくるからこうなるのだ。ああいうなれ合いの世界に身を置くマンガ描きは、お世辞ばかり言われてきたからプライドも変に高い。マンガ新人賞の難関を突破してくる作家とは鍛えられ方が違う。




神尾葉子「花より男子」(集英社)
未読だが今テレビでドラマがやっているので読んでみたい。台湾でもドラマ化されて、マンガにちなんだF4なんてグループも出てきた。少なくとも花君より面白いだろう。




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